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2016/08/01~08/10 夏山合宿(北アルプス)


1年生6名、2年生2名、3年生2名、4年生1名の計11人が参加。

今回は班を二つに分け、8泊9日で北アルプスの山々を縦走してきました!

【行動記録】

【パーティ編成】

チーム船窪

・八重樫(CL)

・橋本(SL)

チーム槍

・大久保(CL)

・諏訪(SL)

・山根(SL)

・高橋

・滝沢

・北原

・後藤

・岩田

・平見

 

【感想】

今回は参加者全員に感想を書いてもらいました!

1年生

・北原大誠

 山での生活は非日常的でこのような貴重な経験をワンダーフォーゲル部のみんなと共感することができて良かったです。また北アルプスで8泊し乗り越えた達成感はとても良い思い出になりました。最初は30キロ近くあるザックを持ちひたすら歩き続け、テント内の寝心地はお世辞にも良いとはいえず、しんどかった時も結構ありました。ふとなんでこんなことをしているんだろうと頭をよぎったこともありましたが、頂上に登ったときの景色やここまで自分の足で登った達成感が感動的でした。特に槍ヶ岳は標高3000メートル以上もあり、そこに登ったときの景色は今まで登った山とはひと味違いました。あいにくその日の天候はあまり良く無かったですが、こんなに苦労して登った山をまた登りに行きたいと思うほど素晴らしかったです。またこうして乗り越えることができたのもみんなのフォローがあってのものだと改めて思いました。特に先輩の周りに対する心遣いには尊敬しました。また今回の夏合宿でまだまだ未熟だと感じたところも多々あり、それも含めて山を通し今後成長していけたらと思いました。

・平見拓巳

私はワンダーフォーゲル部の合宿で8/1ー8/10日にかけて8泊9日の日程で北アルプスに合宿に行ってきました。私はワンダーフォーゲル部の2泊以上の合宿は初めての経験で普段の日常とはまったく違う体験をしつつ仲間との団結を深めることができました。いつも当たり前のように大量に飲むことができるコーラやスイッチ一つで点灯する電気もなく柔らかい布団やベッドもないテント泊はなかなかつらいものがあり、なにより一日に6時間や7時間も歩くような経験が大学に入るまでなかったので身体的にもかなり疲れました。しかし頑張ってたどり着いた山頂から見る北アルプスの山々の景色や自分がめちゃくちゃ高い山の頂上に居るんだという達成感はこれまで生きてきた中であじわうことができない格別なものでありワンダーフォーゲル部に入っていなかったらできなかったような体験でこの部活に入ってよかったと思える瞬間でもありました。偉大なる先輩方にもいろいろお世話になることが多かった今回の合宿でたくさん感謝することがあり、来年度以降は先輩たちのような存在になれるようになりたいです。

・岩田司

夏休みを利用した初めての長期の合宿に行ってきました。

最初は「結構長いな」と不安だったのですが何日も山中で生活しているとだんだんと慣れてきて、「あれ意外と大丈夫じゃん」と思ってからは終わるまでがあっという間でした。

それに今回は行動時間が結構短かったのでかなり楽でした。

さらに今回は基本的に行動が昼前には終わっていたので炎天下の中で歩き続けるということをほぼやらなかったのも楽だと感じたことにつながっていると思います。

今回始めてきたアルプスに行ったのですが人がたくさんいてやっぱり人気のところは違うなと思いました。

今回のことで後悔していることがいくつかあります。

一つ目は、槍ヶ岳に登ったときに景色がぜんぜん見えなかったことです。

二つ目は日焼けです。最初は黒くなったことをちょっと喜んでいましたが後になると体が熱を持ったりひりひりしたりと後半らへんは結構つらかったです。

次にいくときには日焼け対策をばっちりにして、さらにはきれいな景色が見られたらいいなと思っています。

・後藤優太

今回の夏合宿で私が得たことは、自分でもやればできるという自信です。というのも、今まで面倒ごとや疲れることをできる限り避けてきた人生だったので八日間も山をひたすら歩き続けるなんて絶対にバテるし、途中で音を上げてしまうんだろうなと思っていました。しかし、実際に始まってみると思ったよりも疲れるということはなく、ところどころ霧がすごかったけれど景色を楽しみながら登山をすることができました。この事が以前より確実に力をつけているという自信へとつながっていきました。また精神面でもいろいろと強くなっている気がします。例を挙げると登山中に落ちたらどうしようと考えていたのがどうやったら楽に安全に登れるかに変わり心に余裕が生まれたことです。これによって景色を楽しむ余裕も生まれたのではないかと思います。最後に抱負として今回の夏合宿で得た自信を糧に、以前だったら出来ないしやりたくないと思っていたことでも果敢に挑戦していきたいです。

・滝沢健斗

~日常に戻ってきて~

8泊9日でどこかに出掛けたことはありますか。

私にはありません。先の人生に嫌気がさして放蕩の旅に出ない限り、使う言葉では無いと思います。と思っていました。

知らぬ間に立っていました。北アルプス上高地。

奇しくも8泊9日の旅が始まってしまいました。

道中のことは他の人が腐る程書いてくれているでしょう、僕は省きます。

道に等間隔に置かれた灯、物を望めば適うコンビニ、聞き慣れ鬱陶しくも感じなくなった車の走行音、電波の届かない場所。

日常の全てが取り去られた非日常はあまりに力強く、あまりに美しくありました。

私は景色の素晴らしさを伝えるほどの物書きの才能を持ち合わせてはいません。

同時に、伝えられる才能を持ち合わせている人など居ないと考えます。

どんなに素晴らしい写真を撮り、それを日常の人に見せたとしても、それは平面的な感動でしかありません。「そこ」で見て初めて、立体的な感動を体感できるのしょう。

短いですが、最後に今合宿を導いてくださったチームリーダーをはじめ、送り出して頂いた方々に感謝し、感想を締めようと思います。

非日常は全く不便では無かった。日常よりも心地よいものかも知れません。

私には未だになぜ山に登るのかわかりません。

ですから、答えを求めにまた私は山に登るでしょう。

・高橋宏行

今回ワンゲル部の夏合宿がありました。その内容はなんと8泊9日にも及ぶ壮絶なものでした。一つ一つ紹介したらきりがないので思い出深かった3つについて紹介したいと思います。1つ目は今回のメインである槍ヶ岳です、北アルプスといったら槍ヶ岳みたいなものですから期待して行ったんですが生憎のガスまみれで槍ヶ岳の頂上には行きませんでした。しかし、翌日の槍ヶ岳をバックの朝日は胸に来るものがありました。よってまた今度挑戦したいと思います、なぜなら山は10年、100年経っても待ち続けてくれるからです。次に2つ目に挙げるのが高天ヶ原温泉ですね、これは、私にとって登山をしてきた中で一番辛かったですね、原因は腹痛でした…、どんな山男でも腹痛には勝てません、よって自分はプライドを捨ててかましました、正直今回の登山で一番成長出来たのがこの時ですね、なんというか、本当の意味で自然と触れた気がします、その後の温泉はもちろん最高でしたね、そして最後に挙げるのが下山後ですね、毎回の登山で思う事なんですが、登山した後って気分が軽くなるんですよね、自分はそれが結構好きで登山をしてきました。最後に今回の合宿ではこの他にもどこかのテントの銀マットに欠陥があって浸水したり、買って2カ月しない内にストックが破損した人が居たりと、いろんなハプニングがあり、まさに、笑いあり、悲鳴あり、落ち込みあり、喜びありの楽しい合宿でした。行って良かったです。

2年生

・諏訪竜也

私はワンゲル部に所属して2年目ですが、去年の夏山はベースキャンプでの3泊4日、今回は予備日も使い8泊9日の北アルプス縦走と、個人的には大分難易度が上がったなと感じました。2年生以下の部員たちのほとんどにとって経験したことのないものだったので、後輩も出来た2年生としては自身も、そして1年生も心配でしたが無事帰ってこれたので一安心でした。個人的な目標として、日程が伸びても途中下山はしたくないと思ってたので、それも果たせて良かったです。

 山行では最初に登った槍ヶ岳は、山荘までの急登が大変でした。今回登った山でも屈指の展望を誇る山だけあって、頂上がガスっていたのが悔やまれます。いずれ2度目のチャレンジをしてみてもいいかなと思いました。また、最後に登った薬師岳も台風の影響かそれなりの悪天候でした。槍ヶ岳は周りが霧でしたが薬師岳は霧に突っ込んでいる感覚で、風と共に髪が湿り眼鏡は曇り、登山客はレインウェアを着ている人も多かったです。ここまで書いてみて色々思い出しましたが、最初と最後の頂上が曇っていたのが少しだけ残念でした。まあ個人的にガスってる山も嫌いではないのでこの経験を活かして来年の夏山も頑張りたいです。目指せ富士山?

・山根健太

ワンゲル部に所属して初めての夏季合宿は正直に言って楽しさよりも辛さのほうが多かったように思える。日常で背負っている数倍の重量、大きさのザックを背負い、時には炎天下の中で不安定な道を歩み、登っては降りを繰り返す登山は過酷なものであった。しかしその苦行を乗り越えた先には常に心地よい達成感と次なる挑戦への期待感が待っていた。今回はその合宿の感想を綴っていく。

私は普段の山行では60Lのザックを使用していたが10日間にも及ぶ山行ではいささか容量が少ないため人生初の85Lザックを使用することにした。パッキングを終え荷物のパンパン詰まったザックを見ていた私は、ふと興味が湧いたのでザックの重量を計って驚愕することになる。その重量約25kg。日常生活は勿論、この合宿に向けて行った歩荷訓練の時をも上回るものであり、無事完歩できるのだろうかという不安感に襲われた。しかし減らせる荷物は無いので私はこの大きな相棒とゴールするという気持ちを込め緩んでいた帯を締めなおした。合宿の行程はまず夜行バスで上高地まで行き、そこから様々な山を経て富山県の折立に降りるというものである。私にとって最初の関門は夜行バスであった。狭い座席では足も伸ばせず、バスに叩きつけられる雨と規則正しく流れていく高速道路の明かりは睡眠を大きく妨げた。結局取れた睡眠は2時間ほどでありコンディションは万全とは言えなかった。しかしながら上高地に着く頃には雨も上がり、登山客で賑わうターミナルの活気によって精神的疲労は解消された。

合宿での最初の大きな目的地は槍ヶ岳であり1日目はそこを目指して比較的緩やかな道を進んでいく。北アルプスは登山客が多いせいか道中見られる山荘は今まで見てきたものよりも壮麗だった。空には雲がかかり平坦で涼しい森の中は身体を慣らすに丁度よい環境であり、大きな波乱もなく1日目の幕営地槍沢キャンプ場へ辿り着いた。しかし幸か不幸かテントを張って数分で曇天が雨天に変わったのである。すぐに今後の天気予報を見てみると雨、雨、雨。合宿中の晴天は暫く期待できそうになかった。この日は早い時間に夕食を終え、雨音に包まれながら床についた。

2日目の朝は雨も上がり空を見上げれば星が見えた。すぐさま朝食と撤収を終え槍ヶ岳に向け出発した。小石の転がる道を進んでいくにつれ段々と樹木が減っていき標高が上がっているのを実感した。そして暫く登っているうちにとうとう雲の切れ間から槍ヶ岳が姿を現した。気持ち高ぶり意気揚々と歩みを進めていくがすぐに疲れてしまう。登っている最中は意識していなかったがこの場所は標高3000m近くであり地上よりも酸素濃度が低く山と荷物にに慣れ切っていない身体ではあっという間に息が切れてしまう。それでも先頭を歩く私は追いてくる1年生に負けまいと力を振り絞り、なんとか幕営地である槍ヶ岳山荘に辿り着いた。このとき私は達成感に浸っていたがこの日の目標は槍ヶ岳登頂である。ヘルメットを装備し雲のかかる槍ヶ岳へのアタックを開始した。険しい岩場や鎖場を乗り越え垂直にも思える梯子を上り切った先に待っていたものは、眺望のない山頂であった。晴天時には360°美しい景色を見下ろすことができるそうなのだがこの日は運が悪く辺り1面白い世界。一応記念写真は撮ったが満足はしていないので後でリベンジしようと思う。

 3日目ひたすら尾根を伝って進んでいく。当初の予定では三俣山荘まで行く予定であったが豪雨の影響で行程を1日延ばすことになり余裕ができたのでこの日の目的地は双六小屋である。最初の天気予報から好転し、青空の下尾根を歩いていくのは大変気持ちの良いものであった。ただ目的地までの道のりは明らかに地図より長く、ガスがかかりまたしても眺望のない樅沢岳を通過し小屋に着く頃には肉体と精神が疲弊していた。この日はぐっすり眠れたと記憶している。

4日目は双六岳と三俣蓮華岳を通り三俣山荘へと向かった。明朝に上り始めたが山頂でのご来光には間に合わなかった。しかしこの日は1日中晴天であり、合宿で初めて山頂からの景色を楽しむことができた。幸運にもこの日以降最終日直前まで晴天が続くことになる。

5日目に祖父岳を越え辿り着いた雲の平は日本最後の秘境と呼ばれる場所である。木道と湿原が織りなす高原の景色は大変美しく、秘境と呼ばれるのも納得の地であった。雲の平には2日滞在し、1日はリフレッシュとして高天原温泉に入る。だが温泉までの道のりは険しく、急な坂道を一気に下るのである。急坂を降り、やっとの思いで辿り着いた温泉は大変気持ちの良いものであった。すぐ近くを流れる川の水音と降り注ぐ朝日の中での入浴は数日分の疲れを溜めた身体を癒した。さて帰り道であるがまたあの急な道を次は登るのである。行きよりも長い時間がかかるのではないかと憂鬱に思っていたが、先輩の計らいで走って帰ることになった。温泉で癒えた身体はよく動き、結果としてコースタイム4時間の道のりを90分まで短縮することができた。温泉に入ったにも関わらず汗だくになってしまったが軽装備での山行は非常に楽しかった。雲の平では他の登山客との交流もあった。苦労して持ってきたコーヒーミルを通じて、ソロで来ていた女性と様々な会話をしたが中でも“失敗しない米の炊き方”はある意味で合宿1番の収穫であったかもしれない。

7日目は薬師峠を目指した。途中にあった急坂を下りきるのには2時間を要すほどに苦戦した。しかし本当に厳しかったのは薬師沢からの登りであった。先ほどまでひたすら下り道であったのとは反対に次は炎天下の中登るのである。このときばかりはやり場のない怒りが訪れ、ストックに入る力も大きかった。しかしキャンプ場に着いてしまえばゴールはすぐそこまで迫っている。

8日目は薬師岳にアタックした。先日まで続いていた晴天もこの日は曇天。視界の悪い雲の中を進む山行となった。登っていくにつれ風が強くなり8月だというのに山頂付近は非常に寒く合宿では最悪の登頂となってしまった。この日は折立へ降りる日でもあった。キャンプ場まで1000mを一気に下るのだが、途中から雨が降り出してしまいコンディションは良くなかった。しかもレインコートは蒸し暑く、雨は防げても汗で身体は濡れていた。易々と下山させてはくれないなと考えながら歩いていると木々の隙間から山では見かけなかったものが目に入った。駐車場である。久しぶりの文明的なものに興奮しつつどんどんと下って行きとうとうキャンプ場に到着した。隊にも達成感と安堵の空気が訪れ皆で労いと握手を交わした。

計10日にも及ぶ合宿で私は様々なことを体験した。毎日が非日常に溢れ、その一つ一つが私を成長させまた忘れられない思い出となるであろう。来年は3年生になり皆を引っ張っていく立場になるので、今回で得た経験を生かして勤めを果たしていきたいと思う。

3年生

・大久保俊哉

 今回私はBチームのチームリーダーとして8月1日の夜から10日までの10日間、北アルプスで行われた夏山合宿に参加しました。

 チームリーダーとしての経験が今までなく、いつも先輩や同期の友人についていくだけだったので今回この大役を引き受けることになり、内心はとても不安でした。しかし、後輩たちの協力のおかげで無事やり切ることが出来ました。

 今年の北アルプスの合宿は、前半はあまり天候に恵まれず、槍ヶ岳といった晴天時ならば素晴らしい展望の山頂でも、景色がきれいに見えなかったのが残念でした。しかし、後半から天候も味方し、雲ノ平では、今まで見てきたなかで一番といっても過言ではないほどの素晴らしい植生や景色を堪能することが出来ました。また、去年の合宿では行くことが出来なかった高天原山荘の温泉に入れたことも良かったです。

 反省点としては、後輩たちの協力のおかげで無事合宿を終えることは出来ましたが、チームリーダーとしてのスキルが低かったために、部員の体調に気を使ったり、迅速な判断が出来なかったりした場面が見られたので、今後はチームリーダーとしてのスキルの向上を目標にしていきたいと思います。

 全体を通して言えることは、無事に全員がすべての行程を達成し、体力的にも精神的にも成長できた合宿になったと思います

・八重樫拓海

2016年度東経大ワンゲル部夏合宿、今回の合宿の舞台は昨年に引き続き北アルプス。扇沢発組と上高地発組に班を分けて北アルプスの山々を縦走し、途中雲ノ平で合流し、折立に下山するという壮大なプランを立てました。

「非日常」の体験を部員皆で共有したい・・。その思いが、今回私が作成した夏合宿の計画には組み込まれています。

私は扇沢発組のチームに所属、ルートの過酷さからかメンバーは私と橋本先輩のみでした(笑)合宿前半は去年も縦走した山々を黙々と歩き続ける、ある意味修行のような山行となりました。去年の合宿で散々な目にあった船窪岳~烏帽子岳間の稜線では、今年も悪戦苦闘。心臓破りの急登の連続、ザレのナイフリッジ、空中橋、大量の羽虫等・・改めてこのルートの「エグさ」を思い知りました。でもちょっとクセになる?

雲ノ平で上高地組と合流してからは、後輩たちを引き連れての山行となりました。この時点で合宿5日目ということもあり、後輩達の表情にも余裕が見られました。山慣れした後輩達の表情を見て、私は少々肩の荷が下りた気分になりました。

合宿最終目の薬師岳往復では、強風と、低温に苦しめられました。メンバー一人一人寒さへの耐性に差異があったので、歩くペース配分に気を遣いながらの山行となりました。ペースを考えて歩くことの難しさ、パーティ登山の難しさを改めて実感する場面でした。

下山後の折立ではメンバー全員で合宿成功の喜びを分かち合いました。去年の合宿とはまた違った達成感を得られたように思えます。

こうして、8泊9日にもおよぶ、壮大な夏合宿を無事終えることができました。

総勢メンバー11名で挑んだ今回の夏合宿、当初はこれだけの人数で長期合宿を成功させることは難しいのではないかと思っていました。しかし、そのような懸念も、合宿を終えた今では完全に払拭されました。夏合宿までは過酷な歩荷訓練、地図読みをはじめとした講習会等の活動に精進してきました。そのような一つ一つの活動の積み重ねが今回の夏合宿の成功に繋がったと私自身感じます。この経験を糧に、今後もワンゲル部のさらなる発展に力を入れていきたいと思います。

4年生

・橋本優太

バスタ新宿に集合し、出発。

監督、OB、田島教授と多くの方に見守って頂きながら、更には嬉しいお酒の差し入れも頂いてバスに乗車。

扇沢までは大雨の為、直通せず、いきなり行程に支障が出てしまった(笑)

そこで、針ノ木小屋泊まりとして行動。短いながらも、かなりある標高差を何故か去年より重い38㌔以上のザックで登っていく。このために新調したミステリーランチの100㍑ザックは、他のザックと明らかに異なっていた!

この重さで全く重く感じることもなく、ただ一歩一歩に重荷がのし掛かってくるのみ。身体も痛くならなかった。

ペースはいつもより遅くなってしまったが、休憩をとりながらも、コースタイム以内で歩けていた。

水場はレンゲ沢上部で汲むしかないようだが、雨も降っていたため、小屋で購入。汲みにいく気力もなかった(^-^;

北アルプス合宿2日目。

針ノ木小屋を早朝に出発し、蓮華岳・北葛岳を超えて船窪小屋へ。

蓮華岳では、レンゲ、レンゲの蜂蜜等、山名にマッチしたものと共に撮影を。

蓮華岳を超えた先には、雷鳥親子が沢山いた。

船窪小屋までも、鎖やハシゴの多い、エグい地帯。去年を思い出しながら、楽しく通過。

船窪小屋のお姉さんに受付をお願いする。去年、ソーラーパネルをつけて来たことを話すと、小屋の皆さん覚えていてくれた!また遊びに来てね(^○^)との嬉しい声も頂くことができた。

酒を消費して、旨い水を飲んでこの1日は終わった。

北アルプス合宿3日目。

昨年苦しんだ天城越えならぬ船窪越え。

ルートのエグさは分かっていたものの、感想はやはり、ただただ辛い(゚Д゚)

船窪岳の先に船窪第二ピーク。お疲れポーズでパチリ。

空中ハシゴ、ナイフリッジ(岩じゃなくて砂!)、鎖場、超ザレ場の急坂をいくつも越えて、不動岳、南岳へ。

南岳から先は田園風景ともいうべき緩く美しい風景が広がる。

烏帽子岳も回収。鎖のある岩場だが、呆気なく終了。

烏帽子小屋では、おじちゃんおばちゃんと話しに明け暮れた(笑)

ここも水が少ない為、料理、飲料水を制限した。

北アルプス合宿4日目。

烏帽子小屋から三俣山荘へ。飲料水1.2㍑で出発。

野口五郎まで快適に飛ばし、2時間程で到着。山頂では、昨年の「演歌」に続き、お遊びシリーズ・1000円札と記念撮影。野口五郎ではなく野口英世だったが(笑)

この先水晶小屋まで、水晶→野口よりも格段にキツいと感じた。昨年は凄く楽に思えたのだが。

小屋にザックをデポして水晶岳にアタック。こちらも昨年の取りこぼしを回収できた。読売新道からの道がとてつもなく長く続いている。

ここから三俣山荘まで、鷲羽岳を超えて行かねばならぬ。しかしながら、残りの水がほぼ空の状況。相談して、黒部源流に下りそこから登り返すルートを選択。標高差もあまり変わらず?、水も飲み放題のコースである。

水は源流の碑がある箇所まで下らずとも、とある分岐から数分で水場に。たっぷり水分補給し、三俣山荘へ足取り軽く。

三俣山荘では、一端槍からのチームと合流。後輩から嬉しい栄養ドリンクの労いが(*^_^*)

再会を喜ぶも、5日目も別行動。しかし皆ここまでよく来たぞo(^-^)o

北アルプス合宿5日目。

早朝より黒部五郎を目指す。三俣蓮華の巻き道コースをヘッデンで歩いていく。雪渓の残る箇所では、暗さのためルートファインディングに苦労。空身のためか、走ってもいないのに、ほぼ3時間で黒部五郎山頂に到着。それでも黒部五郎小舎から山頂までは地味に長く感じたが。黒五でのお遊びは、「560円」。ゴロー山でした(*・ω・)ノ

山頂を後にし、稜線ルートで戻る。こちらは一般的ではないらしい。人が殆どいない分、快適に飛ばせるため、案外タイムは似たり寄ったりかもしれない。

巻き道の雪渓は短いが、グリセードで滑り降りた。もう少し雪が欲しい(^^;)

三俣山荘から黒部源流に下り、祖父岳下まで激急坂。登った先には日本庭園が!

此のあたりから木道が多くなり、尾瀬と似たような雰囲気に思えた。

ついに秘境エリア・雲ノ平に到着。テン場と小屋は少々離れているが、テン場にしっかりとしたトイレと溢れ出る水場があるので快適。ここで完全にチーム合流となった。

6日目は、さらなる秘境・高天原(温泉)を目指したのであった。

北アルプス合宿6日目。

最奥の天然温泉・高天原温泉を目指す。

この日の行程は、空身とはいえ、結構下り、温泉入浴後に登りかえすという地味にイヤなルートである。ハシゴなどもあり、どんどん下る。高天原山荘付近は緩やかな草原地帯か。

温泉は山荘から15分程。沢音も近くなると、湯気が見えて、温泉到着。囲いのある女性専用風呂、混浴・少し大きいからまつの湯、小さめ・野湯。乳白色でちょうど良い湯温。しっかりじっくり浸かる。

さっぱりし、着替えた後は登る登る。

この日腹を壊した1年生に、3年のCLを付き添わせてテントに残してきた。その3年のCLを風呂に連れて行くべく、また、山荘で働く元モンベルの社員を訪ねるべく、船窪チームのCLが走って?数人を引き連れて戻る(*・ω・)ノ彼らはその後温度にやってきた。

1人山荘前でゆっくりしてから出発。後発チームに分岐まで付き添い、途中からペースアップ。1人成長著しい次期主将候補もついてきた。1人なら高天原山荘から雲ノ平までほぼ1時間で行けることが判明。

しかし皆さん、温泉に入ったら山荘に泊まるべきです(^-^;(^-^;

この日、部内に黒人とアラブ人が出現した(何部だよ(笑))

夕食には豪華にビーフシチューを追加。これがまたおいしかった!

さあいよいよ終盤。7日目は、太郎平小屋へ。

北アルプス合宿7日目。

二泊した雲ノ平を後にする。少し遅めの出発。木道を山荘方面に歩く。槍チームのCLが、まさかの木道で立ち止まった後にスリップ、膝を強打。これにより、ペースが遅くなる。

寒くないアラスカ庭園をすぎ、薬師沢小屋まで道は悪くなる。そこではかなりゆっくり進む。後ろについていた自分にもまさかのアクシデント。岩の間に嵌まったストックがポキリ(>o<)えー片方だけ折れちゃったよ(゚Д゚)どうしようもないので、、小屋より先はノンストック。そのせいかな!?太郎平まで決してノンストップではないよ~(笑)

薬師沢小屋を超えた先、沢で水浴び隊と先に進み隊に分離。テント場に到着しテン場の状況を見てからは、先に来て良かったと思ったものてある。冷池みたいなテン場であった。

北アルプス合宿8日目。薬師岳ピストン日。

自分は、先日膝を痛めた後輩とともにテントで待機。コーヒーミルでコーヒー入れたり、太郎平小屋まで散歩に行ったり。このときに雨に降られなくて本当に~良かった~

ガスの中ピストン組は薬師山頂を踏んできた模様。何も見えなかったらしいが。

気持ち悪い代名詞のヘルメット・シロッコを着用してみた。製品としての完成度は非常に高い。軽い上に強度ももちろんある。コレが置いてあるショップで勧められる理由が確かによく分かった。

本日は折立のキャンプ場まで降りてしまう予定。

雨の降らない内に出発、と思ったが、小屋の先で降られる。雨具を着たり脱いだりしながらぐんぐん下る。最後の方と折立に到着してからは一時間程の大雨。止むのを待ってからテントを張る。実質的な登山は終了し、今宵は○万年に一度のキャンプ!

キャンパー3人で米炊き対決をしたりして、定番カレーライス(レトルト)をぱくり。激辛20倍カレーはコクもあり美味しかった(*⌒▽⌒*)

キャンプの醍醐味は暗くなってから。ランタンとウイスキーとつまみで話しをしながらしばらく過ごした。

北アルプス最終日(富山観光▽・w・▽)

折立からバス、電車と乗り継ぎ富山市内方面へ。有峰口から方向を間違えて立山駅に行ってしまったが、コレもまた旅。富山地鉄内で1、2年生と別れ、我々3人は魚津へ向かう。

西魚津駅から徒歩15分程の場所にスーパー銭湯(温泉)があり、そこで汗を流す。その後、魚津駅まで歩き、日本海の魚介類を寿司で堪能。地酒も3種類飲んできた。

富山湾寿司(寿司ネタ8種くらい、巨大ぶり大根、味噌汁)2500円は激安だと思った。

温泉・食事・酒の後は、去年北アルプス縦走と同様、海を目指した。富山湾がすぐ近くにあるので歩いて向かう。今年もまた山から海に辿り着いたヽ(^0^)ノ

足だけだが海に浸かってきて大満足。

帰路は北陸新幹線かがやきで帰宅。全車指定席だが、かなり埋まっていた。富山から東京まで2時間20分、停車駅は長野・大宮・上野。快適にサクッと帰ってきた。


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